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雄勝石工芸に入ったワケ

2025年04月05日 00:00

 私が雄勝石産業に足を踏み入れたのは2019年春、当日18歳の時のこと。
 高校卒業と共に就職して社会へ出る道を歩むこととなり、当初は高校の担任や進路指導の先生が一様に心配するほど先行きの危なっかしい生徒だったと自覚しています。人生経験や思慮の浅さによる捻くれた性格。それらが災いした典型例でしょう。
 他のクラスメイトらが次々と進路を固めていく中、とりわけ遅くに就職先が決まりました。その行先となったのが『雄勝硯生産販売協同組合』です。

 元々ものづくりに興味があり、その中でも素材選びから仕上げまで行える手仕事がやりたいと考えました。
 木工はもちろんのこと、服作りなども面白そうだとも考えました。が、そんな都合よく求人などなく。もはや『やりたいこと』より『やれること』へと妥協すべきかと思い始めた頃。息抜きがてら宮城県の工芸品について画像検索していると、ふと目に付いたものが。
 黒い石の上に乗った稲穂の写真。
 石皿の写真でした。
「おー、キレイだなぁ。これ作れたらカッコイイなぁ。」
 そんなふうに思いながら興味が湧いたので色々調べてみると、なんと偶然にも求人情報を発見。
 これは天啓とばかりに早速進路指導のおじいちゃん先生へ話を持ち込んでみたところ、ハロワに問い合わせて硯組合へ直接繋いで貰えることに。
 以降はトントン拍子で無事就職。
 新聞やテレビニュースでも取り上げていただきましたが、これまた偶然にも同時に入社となった工業大学出身の遠藤 耀一さんと共に業務へ勤しむこととなりました。
 遠藤さんの存在は、ロクにバイトをした経験すらない私にとって頼もしい限りでした。下らない話で爆笑していたのは良い思い出です。

 今となっては私ひとり、個人で活動していますが、その経緯についてはまた別のお話とします。

 そんなこんなで私は雄勝石工芸品を作り始め、2022年春には諸事情により『お化け工芸店』の屋号で開業届を石巻税務署へ提出することとなりました。
(よく『お化け工房』と言われることがありますが、『工芸店』です。店舗無いですけど! それで言ったら工房も構えてませんがね!)

 今回はここまで。
 はてさて、ここまで読んでくれるような物好さんなどいるのでしょうか。
 それでは。

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